こんにちは、しじみ屋の引野です。
子どものころから祖父に「お前はしじみ漁師になれ!」なんて会うたびに誘われ、そのたびに断っていた私はある時、青年会議所活動に参加させてもらったことをきっかけに、しじみ漁という島根の特産品を通して地域に貢献できる仕事に魅力を感じ、30歳で脱サラして漁師の世界に飛び込みました。
体力には自信があった私ですが、考えが甘かったのか半年間は地獄でしたね。手の皮はボロボロに剥け、体中筋肉痛。それでも、毎日漁に出かける日々。今思えばあの頃が一番つらかったかも(笑)
そして2年が経ちしじみ漁にも次第に慣れてきた頃、「しじみを通して地域社会に貢献する」という思いを実現するために、会社設立を具体的に考え始め平成20年に仲間と起業しました。経営のノウハウなんて何もなかったのですが「宍道湖の安心・安全で美味しいしじみを食べてもらう」ことを目的に始めた会社は、思いを共感してくださった多くの取引先に支えられ、漁師仲間に支えられ今日まで運営することができました。
これからも「漁師だからこそできること」を常に考え行動し、安心安全・美味しい宍道湖しじみを全国にお届けし、豊かな宍道湖を子供たちにバトンタッチできるように頑張ります。
活動・メディア掲載歴
-2014年05月 | 松江市教育委員会の協力のもと、宍道湖漁協青年部は、小学校3年生を対象とした「しじみ漁体験学習」を開始。全7校、子供総数325人が参加。事業発起人の一人として多くのメディアに掲載される。 |
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-2014年10月 | 『第13号 山陰職人の会』に紹介される。(島根全県の高等学校に配布) |
-2014年10月 | 宍道湖漁協公認ソング「しじみソング」を発表。山陰中央新報に掲載される。 |
-2015年01月 | 山陰放送(BSS)にて「脱サラ漁師」として今までの取り組みが紹介される。 |
-2015年04月 | 宍道湖漁協青年部副会長に就任。 |
「自分の獲ったしじみは消費者の方々にちゃんと喜んで食べてもらっているだろうか?」
漁師になって数年、日々の仕事にもだいぶ慣れてきた頃、そんな疑問を抱くようになりました。
ちょうどそんな時にしじみ屋で働く機会を頂き、大勢の方々に宍道湖のしじみを食べてもらい、「こんな美味しいしじみ初めて食べた!」、「是非、また食べてみたい!」と喜んで食べる姿を見て自分の仕事に非常にやりがいを感じました。
しかし、それと同時に「島根ってしじみが有名なんだ~!知らなかった」というお言葉もあり、県外の方々にとって宍道湖のしじみは島根の名物ということを知らない人がまだまだ大勢いる事に驚きました。
私たち漁師はただ獲るだけではなく、もっとこの宍道湖のしじみをたくさんの人達に食べてもらい、知ってもらい、美味しいと喜んでもらえるように活動する事が現場で働く我々漁師としてやるべき姿だと思います。
「今日の御飯は宍道湖のしじみ汁が食べたい!」、「島根に来たらしじみ汁食べないと!」、「島根はしじみ県(笑)」などと言ってもらえるような宍道湖しじみファンが地元ではもちろん他県にも大勢増えるように頑張りたいです。