しじみや

2016.06.15
しじみの生息を邪魔するナメタレの除去作業を行いました

本日は宍道湖漁協青年部による宍道湖の清掃活動を行いました。
ここ数週間、穏やかな天気が続いていたため毎年発生するナメタレと呼ばれる藻が一気に出てきました。現在しじみを漁獲する漁場では例年に比べるとまだ少ないものの川や船着場では船の走行の邪魔になるほど大量に増えております。
今回の作業では川や船着場周辺のナメタレ除去を行い、しじみの生息しやすい環境にすることが目的です。
実際に作業を始めると取っても取ってもきりがないほどの量…(涙)
ものの30分でこれだけのナメタレを除去いたしました。↓

この藻が湖面に沈み、腐るとヘドロなどの原因にもなり環境にとてもよくありません。また、しじみの非酸素化を招き、大量死につながる恐れがあるのです。
除去した藻を見てみると分かりづらいですがしじみの赤ちゃん貝がたくさん付いておりました。せっかく生まれてきた赤ちゃん貝たちがこの藻のせいで湖底にしっかりと根付かず死んでしまうのです。

それと宍道湖にはしじみ以外にも様々な魚類がおります。藻と一緒に小魚やモロゲエビがひっついて獲れましたよ!

エビはまだまだ小さいですが、夏頃には大きくなってきて毎年宍道湖岸でエビ取りに出かけるのが楽しみの一つです。宍道湖七珍の一つでもあるモロゲエビや手長エビをから揚げや天ぷらにして食べるととても美味しいんですよ!
しかしここでもこのナメタレがあるとエビを捕まえることができません。
しじみを漁獲する我々漁師もですが、エビ取りを毎年楽しみにしている地元の人、子供たちにとっても少しでも早く藻がなくなって頂きたいものです。

|

>>一覧に戻る