しじみや

2016.10.26
宍道湖漁協による採苗放流事業を行ってまいりました

本日は休漁日。宍道湖漁協の一員として今年6月の産卵前に設置いたしました採苗器を取り上げてきました。
そもそも採苗って何?
しじみは水中で受精し卵を産み、土壌にて成貝へと成長いたします。その受精した後の浮遊するしじみの幼生をネットを浮かべたもので採取して産卵後の時期に取り上げ、稚貝がどれくらいネットの中にいるのか調査するという事業です。また、しじみが生息しにくい土壌の場所に設置して、採取した稚貝をしじみの生息しやすい場所にて放流することも資源確保のための重要な役割です。
今年は稚貝が少ないと新聞報道でも出ていましたので私たち漁師もあまり期待せず採苗器を取り上げてみましたが、上げてみると…結構入ってる!!

しじみがたくさん!!思わず漁師のみなさんの顔にも笑顔が…(笑)
数年前の不漁の時期にはこのネットの中にはしじみが全く入っていなかった。

今年産まれたしじみで大体殻の長さ5mmぐらいのしじみばかりでした!
この調査を宍道湖のあらゆる地区で行います。とりあえずこのしじみの赤ちゃんたちが順調に育ってくれれば来年、再来年も期待できます!
最後は資源保護のため採取したしじみたちを『大きく育ってくれよ!』と思いを込めて放流致しました。

>>一覧に戻る